気密性、防水性のために隙間を目地材などで充填する施工を「コーキング」や、「シーリング」といいます。
「コーキング」と「シーリング」は、日本工業規格(JIS)のK 6800-1985で
「61 シーリング材 構造体の目地,間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性,気密性などの機能を発揮させる材料。」
「ユ 139 油性コーキング材 展色材(天然油脂,合成油脂,アルキド樹脂など)と鉱物質充てん(填)剤(石綿,炭酸カルシウムなど)を混合して製造したペースト状のシーリング材。相対変位の小さな目地のシールに使用される。」
といった記述があり、厳密には「シーリング」のうち、ペースト状のものを「コーキング」と規定されています。
また、英語でも「コーキング」のcaulkは「詰め物をする、穴を塞ぐ」という意味で、「シーリング」のsealは「密封、密閉する」という意味と、微妙にニュアンスも違います。
一般的に「シーリング」は幅広い業界、ジャンルで使用され、材料に関しても棒状、ひも状のものから液体、パテなど様々な形態、呼称も「シーラー」「シーラント」「シール材」「シーリング材」「シーリング剤」「シールテープ」「パッキン」など多数の種類があります。
一方「コーキング」は建築現場で使用される目地剤を充填する作業を指すことが一般的です。
しかし、現在の建築現場では「シーリング」は業者や職人によって「コーキング」と同義語として使われる場合もあり、混同されることが多くなっています。
「コーキング」は主に建築現場で使用される目地剤を充填する作業
「シーリング」は「コーキング」を含む防水、気密を目的とした作業全般
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