「ホッキョクグマ」とは、食肉目クマ科クマ属に属する哺乳類「熊」の一種です。
北極圏をはじめ北米大陸北部、ユーラシア大陸北部に分布していることが和名の由来で、漢字では「北極熊」と書きます。
成体のオスで体長200~250cm、体重350~650kg メスで体長180~200cm、体重150~300kg程度の個体が多く、食性はアザラシや鳥類、魚類、クジラの死骸などのほか、海藻類、植物も食べる肉食性の強い雑食性です。
内部が空洞になった透明の体毛で全身が覆われており、光の反射により全体が白く見えることから「シロクマ」という俗称で呼ばれることもあります。
一方「シロクマ」とは、「ホッキョクグマ」の俗称でもあり、「ホッキョクグマ」を含む白い熊の総称でもあります。
ツキノワグマやヒグマなど本来は白い体毛を持たない熊のアルビノ個体や、「ホッキョクグマ」とヒグマの交雑により産まれた白い体毛の交雑種など、特定の種ではなく白い熊全般を指す呼称として用いられ、漢字では「白熊」と書きます。
日本では上野動物園において、1899年よりアルビノ個体の白いツキノワグマを「シロクマ」の呼称で展示していましたが、1902年に同じ上野動物園に北極圏の白い熊が導入されることになり、先に展示されていた「シロクマ」との混同を避けるため「ホッキョクグマ」という和名がつけられました。
「ホッキョクグマ」を「シロクマ」と呼ぶことはありますが、「シロクマ」すべてが「ホッキョクグマ」ではないことが、「ホッキョクグマ」と「シロクマ」の呼称が混同される一因にもなっています。
■ Wikipedia ホッキョクグマ
■ Wikipedia ツキノワグマ
■ Wikipedia ヒグマ
■ Wikipedia アルビノ