寒い冬が終わり暖かい春を過ぎ夏が訪れる前の「梅雨」と、暑い夏が終わり涼しい秋を過ぎ冬を迎える前の「秋雨」は、いずれも日本の雨季にあたります。
南側にある暖かい高気圧と北側にある冷たい高気圧がぶつかる場所を「前線」といい、大気の状態が不安定で、雨が降りやすくなります。
暖かい空気と冷たい空気の勢力がほとんど等しい前線は停滞するため、気象用語で「停滞前線」といい、「梅雨」や「秋雨」は停滞前線で発生します。
5月~7月頃にかけて発達する停滞前線の「梅雨前線」は、例年5月頃に華南や南シナ海付近で発生し、中国から日本付近を北上、8月頃には朝鮮半島北部や北海道付近に達して消滅します。
「梅雨前線」は、「秋雨前線」と比較して穏やかな雨が多いですが、期間も長く、時に集中豪雨や大雨となることがあります。
8月後半~10月頃にかけて発達する停滞前線の「秋雨前線」は、例年9月頃に東日本付近で発生して南下し、10月頃に日本の南東沖に達して消滅します。
「秋雨前線」は、「梅雨前線」と比較して期間は短いですが、台風シーズンと重なっているため、大規模な災害が発生する場合があります。
■ Wikipedia 梅雨
■ Wikipedia 秋雨
■ Wikipedia 停滞前線
「梅雨前線」5月~7月頃にかけて華南や南シナ海付近で発生して北上する停滞前線
「秋雨前線」8月後半~10月頃にかけて東日本付近で発生して南下する停滞前線
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「梅雨前線」と「秋雨前線」の違いは?