「エストニア」と「ラトビア」「リトアニア」の違いは?

「エストニア」、「ラトビア」、「リトアニア」は、いずれも北ヨーロッパにある共和制国家で、バルト海に面して南北に並ぶ隣接国であることから3か国をまとめて「バルト三国」と呼ぶこともあります。

「エストニア」とは、北ヨーロッパにある共和制国家で、正式名称を「エストニア共和国」といいます。
1918年にロシア帝国から独立、1940年に併合されたソビエト社会主義共和国連邦からも1990年に独立を回復した国連加盟国です。
人口約133万人、国土面積は約4.5万km2、首都はタリンで公用語はエストニア語です。
国境は東側でロシア連邦と、南側で「ラトビア」と隣接しており、北側はフィンランド湾、西側はバルト海に面しています。
フィンランド湾を挟んで隣接するフィンランドと同じ人種のフィン・ウゴル系民族が国民の大半を占め、「エストニア」北岸にある首都タリンの対岸に位置するフィンランドの首都ヘルシンキとの往来も活発なことなどからフィンランドと関係が深い国です。

「ラトビア」とは、北ヨーロッパにある共和制国家で、正式名称を「ラトビア共和国」といいます。
1918年にロシア帝国から独立、1940年に併合されたソビエト社会主義共和国連邦からも1990年に独立を回復した国連加盟国です。
人口約189万人、国土面積は約6.5万km2、首都はリガで公用語はラトビア語です。
国境は北側で「エストニア」と、東側でロシア連邦と、南側で「リトアニア」、ベラルーシと隣接しており、西側はバルト海に面しています。
首都のリガをはじめ中世後期にヨーロッパ北部の経済圏を支配していた北ドイツ中心の都市同盟「ハンザ同盟」に加わっていた都市が多いことからドイツと関係が深い国です。

「リトアニア」とは、北ヨーロッパにある共和制国家で、正式名称を「リトアニア共和国」といいます。
1918年にロシア帝国から独立、1940年に併合されたソビエト社会主義共和国連邦からも1990年に独立を回復した国連加盟国です。
人口約279万人、国土面積は約6.5万km2、首都はヴィリニュスで公用語はリトアニア語です。
国境は北側で「ラトビア」と、東側でベラルーシと、南側でポーランドと、南西側でロシア連邦の飛び地のカリーニングラード州と隣接しており、西側はバルト海に面しています。
中世後期から17世紀にかけてポーランドと同盟や統一国家を形成していた歴史があることからポーランドと関係が深い国です。