「クレベリン」と「クレゾール」の違いは?

「クレベリン」とは、大阪府大阪市西区に本社を置く製薬会社大幸薬品株式会社が製造・販売するウイルス除去・除菌製品のブランド・商品名です。
「賢い・利口な」を意味する英単語 “clever” と「清潔にする・掃除する」を意味する英単語 “clean” を合わせた造語で、アルファベット表記は “cleverin” になります。
ウイルスや菌、臭いなどを除去してカビの生育を抑制する効果のある二酸化塩素分子を主成分としており、空間中に浮遊するウイルスや菌を除去する目的で部屋に置く置き型タイプ、ポケットに入れて使用するスティックタイプ、除菌したい場所に吹き付けて使用するスプレータイプなどの商品が発売されています。

一方「クレゾール」とは、コールタールを蒸留・精製して得ることができる液体の一般名です。
トルエンからの化学合成で作られることもあり「メチルフェノール」や「ヒドロキシトルエン」といった別名が用いられることもあります。
殺菌力があり消毒液や防腐剤に用いられるほか、香料、酸化防止剤、染料、殺虫剤、潤滑油、合成樹脂の原料など広範囲の用途があります。
「クレゾール」を石鹸水で薄めた「クレゾール石けん液」が複数の製薬会社から市販されており、医療機関などを中心に医療器具や手指の消毒薬として用いられていましたが、強烈な刺激臭がすることや人体への毒性や化学やけどの危険性があることなどから近年では使用機会は減少しています。