昨今では、建築現場でプロが使用するのみならず、DIYでも用いられるシーンが増えてきた充電式の電動ドライバーですが、大きく分けると「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」の二種類があります。
「インパクトドライバー」は通常の回転に加え、垂直方向に打撃を加え、強力なトルクで締めつけることが可能なためコーススレッドなどの材木同士を接合するねじを打つ作業に向いています。
先端はロックリングを先端側にスライドすると簡単に六角軸のビットが着脱できるワンタッチスリーブ式です。
「ドリルドライバー」は回転にクラッチが内蔵しており、指定トルクに達すると空転しますので、決まったトルクで締めつける場合に便利です。
また、クラッチ機能を切ってドリルモードにすることも可能で、ドリルビットで孔を開ける場合に使用します。
先端は六角軸でも丸軸でも手で締めつけ可能なキーレスチャック式です。
本来、目的が違う工具ですので、木ネジや長いビスの締めつけには「インパクトドライバー」を、孔開けや精密なねじの締めつけには「ドリルドライバー」を使うのが正しいのですが、変換チャックによるビットの流用や、トリガーの操作で調整できる場合も多く、兼用されることも少なくありません。
最近では、「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」の両方の機能を持ち、切り替えて使用できる「マルチインパクトドライバー」という便利な商品も発売されています。
■ Wikipedia ドライバー (工具)
■ Wikipedia 電気ドリル
■ Wikipedia インパクトドライバー(インパクトレンチ 内項目)
「インパクトドライバー」は回転+打撃で強力なトルクがあるため、ねじ打ち作業向き
「ドリルドライバー」はクラッチ内蔵で、精密ねじ締めや、ドリルでの孔開作業向き
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「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」の違いは?