エレキギターの2大ブランドともいえるアーニー・ボール(Ernie Ball)」ダダリオ(D’Addario)」は、いずれもロック大国アメリカのブランドです。

Ernie Ball
「アーニー・ボール」は1930年生まれのミュージシャン、アーニー・ボール氏がカリフォルニアでギター専門店を開業、楽器メーカーフェンダー社のギター弦の3弦が太く押さえにくいことから改善し、少し細い3弦を使ったオリジナルの張り替え弦セットを作り販売したことから始まりました。

ザ・ビーチ・ボーイズやザ・ベンチャーズなど、1960年代前半のロックアーティストが「アーニー・ボール」の弦を使い、「アーニーボール・スリンキー」という製品名で世界中に広まりました。

「ダダリオ」イタリアの小さな村で、豚や羊の腸からハープバイオリンの弦を生産すること生業としていたダダリオ家が発祥といわれています。
1905年にアメリカに移り住んだダダリオ家は、1940年代にはナイロン弦、1960年代にはエレキ用のスチール弦の製造・販売に進出し、現在では世界で最も大きな弦メーカーのひとつに成長しました。
D’Addario
演奏する音楽ジャンル、弦の太さやグレード、個人的な主観、趣向で一概に違いをご説明できるものではありませんが、一般的な特徴としてクラシックギターで圧倒的なシェアを誇る「ダダリオ」製の弦は、エレキギターでも音程が良く、安定性があるといわれています。
一方、エレキギター弦が発祥の「アーニー・ボール」はサステインがあり、派手な音が特徴です。

その他の違いとして「ダダリオ」は弦を区別するため、ボールエンドに違う色がついている、パッケージに1~6弦がまとめて入っているといった特徴もあり、日本における価格は「アーニー・ボール」に比較して若干低価格な傾向です。
逆に「アーニー・ボール」は、それぞれの弦が個別にパッケージされており、ボールエンドの色は統一されています。


■ Wikipedia アーニー・ボール
■ Wikipedia ダダリオ


アメリカの2大ギター弦ブランドの
「アーニー・ボール」はサステインがあり、派手な音
「ダダリオ」は音程が良く、安定性がある

エレキギター弦の「アーニー・ボール」と「ダダリオ」の違いは?