太陽から放出される光の一部「紫外線」と「赤外線」は、いずれもヒトの目で見ることのできない不可視光線と呼ばれる電磁波です。
「紫外線」は波長が10~400nm(ナノメートル)の不可視光線で、光のスペクトルの紫の外側になるため「紫外線」と呼ばれています。
英語では「紫を超えた光線」という意味のUltra Violet raysと呼ばれ、「UV」と略されたものは日本でも「紫外線」の呼称として一般的になっています。
「赤外線」は波長が0.7~1,000μm(マイクロメートル)の不可視光線で、光のスペクトルの赤の外側になるため「赤外線」と呼ばれています。
英語では「赤以後の光線」という意味のInfra Red raysと呼ばれ、「IR」と略されますが、こちらは「UV」ほど一般的ではありません。
なお、「光のスペクトル」とは光を波長の長さ順に並べたものです。
「紫外線」は、ビタミンDの生成には不可欠で、ヒトの皮膚や細胞を活性化する働きがあり、殺菌作用もあります。
しかし「紫外線」を大量に浴びると皮膚細胞を傷つけ、シワ・シミなどの老化促進や、皮膚病の原因になるといわれています。
太陽から放出される「紫外線」の大部分は、大気の上層にあるオゾン層によって吸収され、地表に届くのはわずかです。
一方「赤外線」は地表まで届き、地表を暖める作用があります。
そのため、地球上の生物・植物が生きて行くうえで「赤外線」は欠かせないものとなっています。
「赤外線」は波長によって、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分類され、熱源としての用途以外に近赤外線はリモコンなどの赤外線通信にも利用されています。
■ Wikipedia 紫外線
■ Wikipedia 赤外線
「紫外線」波長が10~400nmの不可視光線で略称はUV
「赤外線」波長が0.7~1,000μmの不可視光線で略称はIR
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