ロックの中でも、より歪んだギターをフィーチャーしたハードなロック、「ハードロック(Hard Rock)」というジャンルを、さらに激しく進化させ、金属的な歪みを強調したジャンルが「ヘヴィメタル(Heavy Metal)」です。
その歴史も古く、密接にかかわり合った「ハードロック」と一括りで「HM/HR」と表現されることも多くあります。
つまり「ハードロック」とは、かなり幅広い音楽性に使用される、いわば大カテゴリーの音楽ジャンルといえます。
楽曲や歌詞、スタイルも多岐に渡り、数多いサブジャンルに細分化されます。
1980年代初頭に発生した「スラッシュメタル(Thrash Metal)」は「ヘヴィメタル」のサブジャンルのひとつといえますが、Thrashという単語が持つ「むち打つ、激しく打つ」といった意味からもわかるように、「ヘヴィメタル」をさらに激しく、攻撃的にした音楽性が特徴といえます。
特に、ギターに関しては単音のソロより、重厚なギターリフで疾走感を重視した楽曲が多く、Dischargeなどの「ハードコアパンク(Hardcore Punk)」に影響を受けたともいわれています。
また、サウンド以外での特徴は、濃い化粧、派手な衣装で一大ブームを作った「LAメタル」や「グラムメタル」といったジャンルの対極をいく、ブラックデニムに黒Tシャツといった地味なスタイルが多く見られました。
「スラッシュメタル」の代表的なアーティストには、「スラッシュメタル四天王」と呼ばれた「メタリカ(Metallica)」「メガデス(Megadeth)「スレイヤー(Slayer)」「アンスラックス(Anthrax)」等がいます。
■ Wikipedia ヘヴィメタル
■ Wikipedia スラッシュメタル