「WBA World Boxing Association(世界ボクシング協会)」はアメリカで「NBA National Boxing Association(全国ボクシング協会)」として1921年に設立され1962年「WBA」に改称した、最も深い歴史を持つプロボクシングの世界王座認定団体で、現在の本部はパナマで、90の加盟国があります。
チャンピオンベルトは黒色のベルトに、王冠をモチーフにした金色ベースのプレートが3つ付いたデザインです。
「WBC World Boxing Council(世界ボクシング評議会)」は、元々「WBA」、と中南米諸国や欧州などを中心にした各団体が、対等の立場で討議する機関として1963年に設立されましたが、アメリカ主導の「WBA」から当時の「WBC」会長国のメキシコが脱退、その後独自に王者を認定するなど分裂が加速し、1968年に完全に独立しました。
「WBC」の本部はメキシコで、161の加盟国があります。
チャンピオンベルトは緑色のベルトに、加盟国の国旗をあしらったデザインの丸いプレートが付いています。
両団体には、ルールの違いもあり、「WBA」が3ノックダウン制といって、1ラウンドに3度ダウンするとKO負けとなるルールを採用しているのに対し、「WBC」はフリーノックダウン制で、何度ダウンしてもカウント内に立ち上がれば、レフェリーが試合続行不能の判断を下さない限り、試合が続行できます。
また、「WBA」では採用していないオープン・スコアリング・システムが「WBC」では採用されており、判定用の採点を4回と8回終了時に公表するシステムになっています。
日本のプロボクシング統括機構である「JBC Japan Boxing Commission (日本ボクシングコミッション)」は、「WBA」と「WBC」の他、主要4団体とされる「IBF International Boxing Federation(国際ボクシング連盟)」と「WBO World Boxing Organization(世界ボクシング機構)」にも2013年に加盟しており、それぞれの団体に世界チャンピオンが存在することに加え、「WBA」の暫定王座やスーパー王座、「WBC」のシルバー王座やダイヤモンド王座といった、正規王座以外のチャンピオンの乱立によりひとつの階級に何人ものチャンピオンが存在するという事態が発生しています。
■ Wikipedia 世界ボクシング協会
■ Wikipedia 世界ボクシング評議会
■ Wikipedia 国際ボクシング連盟
■ Wikipedia 世界ボクシング機構