「カバ」とは、鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)カバ科カバ属に属する哺乳類で、アフリカ大陸の赤道付近の河川や沼地、湿地付近に分布しています。
体長300~400cm、体重2,000~3,500kgと、陸上動物としてはゾウに次ぐ巨体を持つ哺乳類です。
大きな頭部と一直線に並んだ眼・鼻孔・外耳、大きく開く口、長く先のとがった門歯と犬歯が外観の特徴です。
「カバ」は、水陸両棲で日中のほとんどを水中ですごします。
一方「サイ」とは、奇蹄目(きていもく)サイ科に属する哺乳類の総称で、アフリカ大陸東部や南部に分布するシロサイ、クロサイや、インド北部からネパール南部に分布するインドサイなど世界に5種類の「サイ」がいます。
最大種のシロサイで体長330~420cm、体重2,000~3,600kgと、「カバ」同様陸上動物としてはゾウに次ぐ巨体を持つ哺乳類です。
鎧のように硬く厚い皮膚と頭部にある角があるのが外観の特徴で、インドサイ、ジャワサイは1本、クロサイ、シロサイ、スマトラサイは2本の角を持っています。
「カバ」、「サイ」ともに、日本国内の動物園でもおなじみの動物ですが、いずれも生息地の環境破壊や乱獲により個体数は減少しており、絶滅危惧種に指定されています。
「カバ」…鯨偶蹄目カバ科カバ属に属する哺乳類
「サイ」…奇蹄目サイ科に属する哺乳類の総称
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「カバ」と「サイ」の違いは?