「ヴァセリン」と「白色ワセリン」の違いは?

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一般的に「ワセリン」と呼ばれる物質は、正式には「ペトロリウム」といい、石油を精製して作られるゼリー状の物質のことをいいます。
さび止め剤や軟膏・化粧品の基剤として世界中で広く普及しています。

「ヴァセリン」は英語でVaselineと書き、オランダとイギリスに本拠を置く多国籍企業ユニリーバ社によって商標登録された「ペトロリウム」の商品名です。
しかし、Vaselineは世界各地で一般名詞化しており、ユニリーバ社製以外の同様の商品もVaselineと呼ばれることが多いです。
日本ではユニリーバ・ジャパン株式会社が「ヴァセリン」を販売しています。

「ワセリン」は同じくVaselineの日本語読みですが、厚生労働大臣が定める医薬品に関する規格基準書、日本薬局方に一般名称として記載があり、ユニリーバ・ジャパン以外からも「ワセリン」として発売されています。

「白色ワセリン」は、日本薬局方に「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」と定義されており、不純物の少ない純度の高い「ワセリン」のことを指します。

「白色ワセリン」よりさらに高純度な「プロぺト」「サンホワイト」といった商品もあります。

なお、日本では薬事法により「ヴァセリン」は化粧品、「白色ワセリン」は第三類医薬品に分類されています。

■ Wikipedia ワセリン

「ヴァセリン」ユニリーバ社によって商標登録された商品名
「白色ワセリン」不純物の少ない純度の高いワセリンを指す一般名称
主成分は同じ「ペトロリウム」