映画のスクリーンサイズや、DVD、BDソフトに表記してある画面サイズには「ビスタサイズ」や「シネスコサイズ」と呼ばれるものを中心に、いくつかの種類があります。
これらは、画面アスペクト比といい、横縦比の違いによるものです。
「シネスコサイズ」とは「シネマスコープ・サイズ」の略で、1953年にアメリカの映画会社20世紀フォックス社が、当時普及してきた家庭用のテレビに対抗し、大画面の映画で迫力を楽しむために開発しました。
画面の横縦比は2.35:1とかなり横長なサイズです。
「ビスタサイズ」とは「ビスタビジョン・サイズ」の略で、アメリカの映画会社パラマウント・ピクチャーズ社が、20世紀フォックス社の「シネスコサイズ」に対抗して開発しました。
画面の横縦比は「アメリカン・ビスタ」と呼ばれる1.85:1のものと、「ヨーロッパ・ビスタ」と呼ばれる1.66:1のものがあります。
日本をはじめ、世界中の映画で最も採用されているのが「アメリカン・ビスタ」です。
横幅が広い「シネスコサイズ」は、迫力ある画面が撮影できる一方でより大掛かりなセットが必要であるなどコストがかかるうえ、テレビに流用した場合上下に大きな黒帯が入ってしまうというデメリットがあります。
これらのサイズが普及する前には「スタンダードサイズ」と呼ばれる画面の横縦比1.33:1や1.375:1のものが映画においても一般的でした。
■ Wikipedia 画面アスペクト比
■ Wikipedia ビスタビジョン
「シネスコサイズ」…20世紀フォックス社が開発した横縦比2.35:1の画面サイズ
「ビスタサイズ」…パラマウント・ピクチャーズ社開発した横縦比1.85:1の画面サイズ
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