「コードヴァン」とは、ヨーロッパの農耕の臀部の、つまりお尻の皮から、コードヴァン層と呼ばれる2mm程度の繊維を削りだして、鞣し(なめし)加工を施した馬のことです。
1頭から採れる「コードヴァン」の量はごくわずかと希少性が高い上、「コードヴァン」のタンナー(鞣し加工業者)は世界にアメリカのホーウィン社、日本の新喜皮革社、イギリスのクレイトン社の3社しかありません。
ホーウィン社の刻印

そのため、「コードヴァン」は、「革のダイヤモンド」「幻の革」と呼ばることもあるほど入手困難な高級皮革とされています。
きめの細かい光沢のある繊維と、滑らかな質感が外観の特徴です。

「ブライドルレザー」とは、鞣し加工を施した牛革をロウに漬け込み、何度もロウを塗り込む伝統的な製法で作られた皮革のことです。
もともと英国貴族の馬具用に開発された皮革で、ロウを塗り込むことにより繊維を引き締めるため、頑丈で耐久性に優れています。
染み込んだロウが「ブルーム」と呼ばれる白い粉になって表面に浮き出てくるのが外観の特徴です。


■ Wikipedia コードバン
■ Wikipedia 皮革

「コードヴァン」ヨーロッパの農耕馬の臀部の皮から、コードヴァン層を削りだして、鞣し加工を施した馬革
「ブライドルレザー」鞣し加工を施した牛革をロウに漬け込み、何度もロウを塗り込む伝統的な製法で作られた皮革

「コードヴァン」と「ブライドルレザー」の違いは?
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