豆腐(とうふ)」は、大豆の搾り汁である豆乳を、にがりなどの凝固剤で固めた加工食品です。
日本で最もポピュラーな豆腐の「もめん豆腐」「きぬごし豆腐」ですが、実は、木綿でこした豆腐を「もめん豆腐」、でこした豆腐を「きぬごし豆腐」というわけではありません。

もめん豆腐
「もめん豆腐」は、豆乳に凝固剤を加えて一度固めたものをくずして、木綿の布を敷いた型箱に流し込み、圧力をかけて水分をしぼり再び固めた豆腐です。
表面に木綿の布目がつくことが「もめん豆腐」という呼称の由来です。

きぬごし豆腐
一方「きぬごし豆腐」は、「もめん豆腐」より高濃度の豆乳に凝固剤を加えて、圧縮せずにそのまま固めて作った豆腐です。
絹のようになめらかな舌触りがするため「きぬごし豆腐」という呼ばれるようになりました。

「もめん豆腐」は、製造工程で水分をしぼるために栄養分が圧縮されており、「きぬごし豆腐」に比べ、たんぱく質カルシウム鉄分ビタミンE食物繊維などが豊富に含まれています。
その一方で、ビタミンB類やカリウムなどの栄養素はしぼった水分と一緒に流れ出してしまうため、これらの栄養素は「きぬごし豆腐」のほうに多く含まれています。

調理の上では、焼いたり、炒めたり、煮たり、揚げたりする際はしっかりした固さのある「もめん豆腐」を、冷や奴やサラダなど、豆腐そのものの食感を楽しむときには「きぬごし豆腐」を選ばれる方が多いようです。


■ Wikipedia 豆腐

「もめん豆腐」豆乳に凝固剤を加えて固めたものをくずし、木綿の布を敷いた型箱で圧力をかけて再び固めた豆腐
「きぬごし豆腐」高濃度の豆乳に凝固剤を加えて、圧縮せずにそのまま固めて作った豆腐

「もめん豆腐」と「きぬごし豆腐」の違いは?
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